第一章(2)-星の宿命-

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学(やっべー!、もう九時まわってるよ…) 結局、ボーリング大会はフィーバーにフィーバーを重ね、すっかり遅くなってしまった。 学校の近くだった為もあり、いつもの公園を通った時、世界が紅く染まると同時に男の声と、明らかに動物以外の雄叫びが聞こえた。 男「零界発動!!いでよ…、妖魔を封ずる者よ!真紅(クリムゾン)トンファー、招来!!」 妖魔「グウォォー!!」 (何だよ…、あれ…) 学は言葉を失った。まともに考えることが出来なかった。 わかったのは、自分が戦いの世界に足を踏み入れてしまった、ということだけで他は何も考える事が出来なかった。 再び目を向けると妖魔と呼ばれた怪物に、男がとどめをさそうとしていた。 男「観念するんだな!テメェに逃げ場はねぇ。行くぜ…、竜炎紋解放!!」 男がそう言うと、手に持っていた真紅のトンファーから、金色の竜の紋様がうかび上がってきた。
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