第一章(2)-星の宿命-

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妖魔「やれやれ、なめられたものだ!」 男「!、コイツまさか…大鬼か!!」 ″ベキ、ベキ…″ 音を立て、みるみるうちに怪物の姿から、人間のような姿へと変わっていった。 ただひとつ人と違ったのは、額から伸びた一本の角だけだった。 大鬼「フゥー、やれやれ…。人間相手にこの姿になろとは、なあ!!」 男「グァッ!!」 ″ガッ、カラン!″ 大鬼はそう言うと男を殴り飛ばし、脚でトンファーを蹴り上げた。 ″ヒュルルル、コン!″ 偶然かそれとも宿命か、真紅のトンファーが自分の前へと落ちてきた…。 大鬼「うん?誰か居るな…。そうだ、見せしめとしてあいつを喰って、お前の無力さを痛感させてやる。その後でお前を殺そう。」 学(ヤバい、殺される…、逃げなきゃ殺される!) 男「(マズい!)逃げろ!!早、グァッ!! 」 大鬼は男を踏みつけ、こちらを向いた。 大鬼「黙ってろ…、さてと、じぁあ行きますか!!」 ″ダッダッダッ!″ 大鬼が自分に向かってくる瞬間に、なにかがはじけた。 ″ドックン、ドックン、ドックン、ドックン…!!″ 鼓動の音と同時に、トンファーが自分の目の前に浮いてきた。
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