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″パシ!!″
目の前に浮かび上がったそれを、学は手に取った。
その瞬間に、頭の中で声が聞こえた…。
(あなたを新たな主人と認めます。指示を。)
学「封印解除…。“竜刻印”発動…。」
大鬼「戦士だったのか!だが遅い!!。」
″ドカッ!!″
トンファーの先端部が大鬼の体に当たった瞬間、突如大鬼が苦しみだした。
大鬼「グハァァァー!バカな…、封刻印だと!!」
遠くで見ていた戦士の男は信じられないという目で、学を見つめた。
男(おいおい、ウソだろ!トンファーのマスターに認められただけでなく、いきなり最強封刻印の一つ“竜刻印”まで…。俺でも発動率が低いってのに、何者だアイツ…。)
有り得ない事をやってのけた学本人だけが、一番落ち着いていた。
まるで、武器の使い方も、妖魔の事も、最初から全て知っていたかのように…。
学「とどめだ!」
そう叫んだ瞬間、まるで燃えているかのように、トンファーが紅く輝き始めた。
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