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その後は、すごく幸せで
『ずっとこの時間が続けば良いのになぁ』
と思った。
いつのまにか二人は抱き合ったまま眠りにつき、昼前にダイスケの携帯に着信が……
ダイスケは私に『…ゴメン…』と言い離れてコソコソ話していた。
『あ~彼女かなぁ…』と思いつつ、テレビを見てるとダイスケが戻って来た。
『…アキごめんな……』
『…彼女なん??』
『………』
最後には何も答えてくれなかった。
だからわかった。
『この人には彼女がおるんや』と。
この時に思った
『ただの店の女の子と客に戻ろう』と……
ダイスケは、それから毎週金曜日に私が辞めるまで、ずっと通ってくれた。
なぜかダイスケは毎回誘ってくる。
『…なんで??』
と思いつつ結局断りきれず店からの送りの車を断りダイスケと逢っていた。
もちろんホテルにも……
そのたびに罪悪感が残り虚しくなった。
だけど逢えば楽しいし癒されるし幸せだと思える自分がいた。
この時に確信した。
『私はダイスケが大好き』だと……
人の物だからダメだと解りつつ自分の気持ちが押さえれなかった。
『人の物でも良い。一緒にいるときは彼女を忘れて私を見てくれてる』
と思うようになってきた。
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