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確かに、戦争に限らず補給は大事である。
人が生きて行く為には、食糧、水など、いろいろな製品の[補給]が絶対不可欠である。
航空空母は艦載機の燃料、武器、弾薬の補給物資は豊富にあるが、無限にあるわけではないし、勿論空母で武器弾薬の生産など出来るはずがない。
俺達が住んでいる地球もいつか資源が尽きる時がくるのか?
などと考えながら俺は真っ青な海を眺めている。
弟の雅之は愛機の雷電で帝都防空の任務を全うし、俺にとっても自慢の弟ではあるのだが、弟の方が階級が上なので、たまたまどこかの基地であっても気軽に話しかけられないのは複雑な心境である。
格納庫では整備班が忙しそうに艦載機の整備をしている。
まぁ、弟が帝都防空の要なら、俺がこれからミッドウェーで敵艦隊を蹴散らして帝都なんかには一機の戦闘機も通さないようにしてやればいい。
もし、雅之が雷電で俺達彗星艦爆隊を支援して、あいつが開けた道を俺達が突っ込んで敵艦隊を蹴散らす。なんて事ができたら俺と雅之は「ミッドウェーを戦い抜いた兄弟」なんて言われてさぞいい気分だろうな・・・・なんて無理な想像を働かせながら俺は少しだけ顔をニヤつかせていた。
俺が前線で働いて雅之の仕事をなくしてやることが、今の俺にできる最高の仕事かもしれんな。
まぁ、あいつにしてみれば、せっかく訓練している所を出撃の機会がないのは面白くないだろうが、俺はお前の兄貴として、あまりお前に危ない思いはさせたくない。
それに、もしこの戦いに負けるような事になってあいつが出撃するような事になれば、帝国は敗戦色濃厚になることは間違いない。
帝国を敗戦に導かないためにも俺達が倒れる訳にはいかない。
一面の海をバックに、俺の静かな闘志は燃え上がるばかりであった。
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