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「確かに2人の言い分も分かるよ。でも受験料はほとんどかからないし、今の年齢でしか出来ない経験なんだし……それに、魔法学校を卒業したあとの待遇は2人も知ってるでしょ?」
ナタリーが再び2人に問いかけてきた。そう、魔法学校を卒業したあとは『あの超難関学校を卒業したエリート』としてとても待遇がいい
悪くて軍の指揮官、良い場合には王の右腕にもなれるとか……まぁ、さすがに王の右腕というのは噂なのだが魔法学校に入学して悪いことなど一つもないことは間違いない
それに、もし試験落ちても入学試験を受けてみるだけでもずいぶん価値があるだろうとナタリーは思い2人に話を持ちかけたのだ
「でも……」
やはり不安が頭から離れないのだろう。リーシャがまた何か言おうとしたところに
「少し、考えさせてくれないか?」
レインが複雑な顔でナタリーに言う。ナタリーは微笑みながら了承した
「いいわよ、ゆっくり考えて。リーシャもそうしたら?」
「うん……わかった」
その後2人はそれぞれ自分の部屋に戻っていった
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