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「そこまでっ!勝者、レイン!」
……と、ここで女性の声によってその戦いは止められた
「よっしゃ~!!ヘヘッ、これで51勝50敗で勝ち越しだぜっ!リーシャ!」
レインと呼ばれた少年はガッツポーズをして喜ぶ。それを見てリーシャと呼ばれた少女が悔しそうな顔をしてその場に膝をついてがっかりした様子
「ウッソぉ……負けちゃったよ。あの一撃で決まったと思ったのに……」
すると戦いを止めたあの女性がリーシャに近づいてきた。女性は腰に手を当てて軽いため息をつく
「リーシャもまだまだだな、あの一撃に力をいれすぎてかわされたあとのフレイムの対応が遅れていたな」
「ナタリーお姉ちゃん……」
ナタリーと呼ばれたリーシャの姉は続けて言う
「前にも言っただろ?最後まで油断はするなと。お前はすぐ油断するから隙ができるんだよ。最後まで気を抜かないこと!いい?」
「はぁ~い……」
リーシャは少し拗ねたような感じで返事をした
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