第一章]砂の岬
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『この世界の何処かに必ず砂の岬があるんだ』 「砂の岬?」私は聞き返した 『そう、砂の岬だ。石が自分自身の命を削りながら作った石の欠片でできた岬さ』 彼女は私を見つめながら、私の目を見つめながら言った 『僕はもう駄目かも知れない。それでも僕は君と一緒にいたいんだ。僕の欠片を貰ってほしい』
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