JOY

圭介のｲﾝﾀﾋﾞｭｰ

ぼんやりと歩いてたら、後ろからﾄﾞﾝっと背中を叩かれた。
「ﾌﾗﾌﾗ歩いて危ないぞっ！」
「痛いなぁ！優作」
「いつもより早いじゃん、ﾃｽﾄ勉強すんの？」
「しないよぉ。JOYで用事があったんだ。」
「あぁ雑誌の取材してたなぁ。色々聞かれたんだ？」
「ｱﾚｺﾚ聞かれて嫌になって逃げてきた」
「ｻｲﾃｰだなぁ。」
まぁ、あの状況を知らない優作にはわからないだろう。塾は学校の隣りにある。今日はﾃｽﾄだからみんな教科書やﾉｰﾄを広げて勉強をしてる。僕も今回はやらないと母さんに叱られそうだ。ｱﾝﾀの塾の月謝を払うために残業してるんだから、が母さんの説教する時の決まり文句だ。残業しなくてもいいよっていつか言ったら、顔を真っ赤にしてほっぺたを平手打ちされたなぁ。