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麗嘉はゆっくりと家にあがった
死神遊びのせいで足を痛めたのでなかなか早く行動が出来ない…
「……っ」
麗嘉は靴を脱ごうとしたとき、バランスを崩して床に倒れた
「まったく…大丈夫か?」
大樹はため息を交えながら、麗嘉に手を差し出した
「…立てない」
麗嘉は何度も立ち上がろうと足に力を入れたが、立ち上がることが出来ない…
よほど疲れが残っているのだろう
「…ったく」
大樹は下を向いて、麗嘉に背を向け、しゃがみこんだ
「乗れよ。立てないだろ?」
いつもは麗嘉を馬鹿にしている大樹だが、本当は麗嘉を大切に思っているのだろう、笑って麗嘉を見た
「ありがと…」
麗嘉はニッコリと笑いながら小さく頷いて、大樹の背中にもたれた
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