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「…麗嘉?何かあったの?」
誰も喋らなかったので、母が沈黙を破った
「あ…」
麗嘉は全てを話そうとした…
しかし、こんな話を誰が信じてくれるのか?
麗嘉自身、未だ自分があんな恐ろしいゲームに参加したという実感がわかない…
「麗嘉…話したくないんだったら別にいいぞ?」
優しく麗嘉に尋ねる大樹
「……」
麗嘉は何も言わない…
「麗嘉…もういいわ!無理したらだめよ」
母はパンと手を叩き、麗嘉の肩に置いた
しかし…
きっと心では何があるか気になっているんだろう…
「お母さん…ごめんね」
麗嘉は下を向きながら謝った
すると、母は優しく麗嘉の手を握り締めて笑った
麗嘉はそんな母の優しさに心から感謝した
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