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その夜の夜空は冬のせいか、白い息が出るくらいの、ひんやりと冷たい空気でしたが、とても綺麗に輝いている星空でした…
そんな、ある日の夜
夜中の12時…
リーン♪リーン♪
家の電話が鳴る…
リーン♪リーン♪リーン♪
「はい…………もし!もし!そんな娘は家には、おらん!」
(ガチャン!!!)
そう言って電話を切ったのは父親でした。
私は当時16歳。
親と仲が悪いながらも一緒に住んでいましたが、ほとんど家には帰らず、バイトもせず友人達と遊んでばかりの日々でした。
その友人の1人でもある
『いつも笑っていた
ゆきお先輩……』
父親が切った電話…
それが彼の生きる最後の
助けての声の電話だったとは知るよしもなく外で遊んでいた私。
あの時に私が家にいれば
電話にでていれば
ゆきおの人生は大きく変わっていただろう…
ごめんね、ごめんね。
ホンマにごめんなさい……。
あなたの事だから、そっと優しく微笑むだろうね…
いや…
「もう自分を責めないでいいよ」と、
死んでいるはずの、ゆきおは
今は亡き、めぐみさんとゆう女性の
生身の人間に蘇(ヨミガエ)って、なりすまして
そう言って優しく微笑んでくれたね。
彼女が、ゆきおだったことは、これから最後まで読んでくれる、あなたには分かってくるでしょう。
『私の永遠の心の愛のストーリー』
の始まりです。
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