~サヨウナラ~

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お棺の中には、ゆきおがいた… 私は少し下がって正座をした。 それから一礼… 遺族の方が自布を外す。 (ゆきおだ!!!……) 強く歯を噛み、唇を噛み締め 必死で泣くのを堪えた! いまにも目を開けて 「おはよう(笑)」と笑顔で 起き上がりそうな 優しいゆきおの顔…。 彼は仏の顔となっていた。 私は膝をつけたまま近づき もう一度一礼をして 合掌した… そして心の中で、ゆきおに話かけた…。
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