~首吊り~

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「夜中に山の中で首を吊って死んでいたらしい…朝方、その自山のおじさんが発見した……」 「……………」 「もう少し早く発見していれば助かっていたって…」 「……………」 「おい!聞いてるか?!」 「‥う……ん‥」 私は声がでなかった。 信じられなかった。 何で?何でやねん? 何で死んだん…… 何で首吊りやねん…… いつも笑ってた、ゆきおやったやん… 頭の中がグルグル回って、認めたくなくて呆然としていた…… 「‥‥みえ‥‥しっかりしろ…大丈夫か?」 はっつ!!! と我に返ったそのとき 涙が止まらなかった。 声を押し殺した。 ゆきおの死を認めたくなかったからだ。 「今日、通夜だから来いよ…」 ……………………………………………………………………………………………………………… 「う‥ん‥しん‥じ‥先輩…迎えに‥きて‥」 「わかった」 そう言って電話を切った。
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