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ガリバルディの中庭†
~場所はワラキア地方、人里離れた“ジクルムント”という森に囲まれた小さな古びた教会。そこに少年2人少女が2人並んでる。皆歳は15前後くらい、そして歳は40前後の男性が一人、片眼鏡をし、七三わけの整った髪型、体型はやせ形で神父の服装をしている。この教会の主だろう。神父は困っているようだ。
「はあ、困りましたね…“シーザー”は何処に行ってしまったのでしょう…」
少年の一人が口を開いた。体型は大きく、ツンツン頭。4人の中では際立って大きい。
「俺のせいじゃないよ、“シグナス”先生。シーザーが意地を張るから悪いんだよ」
シグナスとはこの神父のことのようだ。他の3人は黙っている。シグナスはため息をつきながら言った。
「“ボブ”…はあ…どうしてあなた達はシーザーと仲良く出来ないんでしょう…」
この体型のいい少年はボブという名らしい。シグナスは頭を抱えている。どうやらシーザーという少年は皆から仲間外れにされているらしい。少女の一人が口を開いた。背丈は皆の中では一番小柄で、オシャレな恰好に縦ロールの入った髪型。育ちの良いお嬢様風だ。
「いいじゃない先生、シーザーなんかほっときましょう」
シグナスは叱りつけるように言った。
「何を言ってるのですか‼“ルーシー”‼そんなことは絶対に言ってはなりません‼魂は皆平等です。仲間外れなどもっての他です‼」![image=248145933.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/248145933.jpg?width=800&format=jpg)
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