63人が本棚に入れています
本棚に追加
/574ページ
ひときわ体型のいいボブが口を挟んだ。
「だって先生、シーザーのヤツ絶対にKYだって‼」
もう一人の少年が口を開いた。
「なんだよ…KYって」
少年の髪型はオールバック、目付きも悪い。ボブは少年に答えた。
「KYってのは空(K)気読(Y)めないって意味だよ。“レキ”」
このガラの悪そうな少年はレキという名のようだ。もう一人の少女が口を開いた。
「KYだなんて…ボブらしい発想」
もう一人の不良っぽい雰囲気のレキと同じくらいの、女の子にしては身長の高い少女。ショートカットにボーイッシュな感じを思わせる雰囲気がある。ボブは少女に反論した。
「うるせえよ‼ブスの“クレア”のくせに‼」
クレアという名の少女は腹を立てた。
「…んまあ‼誰がブスよ‼」
シグナスが手を叩きながらボブとクレアに口を挟んだ。
「はいはい、そこまで‼もう少しで日が暮れます。シーザーは私が探して来ますからみんなは大人しく家に入ってなさい」
シグナスのいう家とはこの小さな教会のことである。この教会にシグナスを含めて6人の少年少女が生活をしている。後一人少年がいる。シグナスはキョロキョロ周りを見渡し言った。
「そういえば、“キリト”はどうしたのです?」
ルーシーが答えた。「キリトなら家の中で読書してたわ」![image=248123688.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/248123688.jpg?width=800&format=jpg)
![image=248123688.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/248123688.jpg?width=800&format=jpg)
最初のコメントを投稿しよう!