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ボブは呆れるように言った。
「もう一人KYがいたな…」
ルーシーはボブに反論した。
「いいの‼キリトは貴方やレキと違って頭良くて、紳士でカッコイイんだから」
レキが舌打ちをする。
「チッ‼あんな陰険野郎のどこがいいんだか…」
シグナスがまた手を叩き口を挟む。
「はいはい‼…もう貴方達は…」
全員大人しくなったが、面白くなさそうな顔をしている。シグナスは続けた。
「日が暮れてきました。家に入ってて下さい。私は探しに行ってきます」
クレアが心配そうに言った。
「気をつけてね先生。この“ジクルムント”の森に棲む“魔物”に…」
ボブが鼻で笑いながら言った。
「何だクレア?お前“吸血鬼”伝説信じてんのか?あんなの大人が作った作り話に決まってら」
クレアは言い張った。
「居るわよ‼私この間、この教会の近くにある誰も居ないはずの廃教会“ガリバルディ大聖堂”で人影を見たんだもの‼あれが吸血鬼よ‼」
ボブはバカ笑いをした。
「ギャハハハハ‼クレアお前意外と弱虫なんだな‼」
クレアはムッとした。
「あんたなんか吸血鬼に血を吸われてしまえ‼」
レキがクスクス笑いながら言った。
「何でも吸血鬼は女の血しか吸わないらしいぜ。ただのエロ親父じゃねえか‼」
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