19人が本棚に入れています
本棚に追加
今日来てくれた信者達は、ざっと二十人。だいぶ増えてきました。
…なんだか、うれしい。
私は周りを見ていたら…
「あれ?…クラウン様今日は、[ミサ]をやるんですか?」
私は不意にクラウン様に聞いた。
「ああ、そうだよ。よくわかったな」
クラウン様は少し驚きながら、私の顔を見た。
教会内に、「アフロ」「モヒカン」「スキンヘッド」がいると、その日は必ずミサをやるのでした。
ミサとは、太陽神インドラを讃える五曲の歌を歌い、感謝の気持ちを伝える儀式の事。
毎月不定期に行なうから、私用は、全て中止になってしまう。
(…やになっちゃう今日は、なんて言い訳しよう…合コン)
…でも、何でこの三人がくると、ミサをやるのかというと…
クラウン様はこの三人と、ロックバンドを組んでいて、ミサで歌われる曲を全てやっているのでした。
…でも、なんだか神様に失礼なような?…
「インドラ神はすべてに平等だから、決まりや定則にこだわらないんだぜ」
ってこの前、クラウン様に言われてしまいました。
これで、いいのかな?
近所迷惑に、なりそうなきもしたが…
公園の中に、あるから大丈夫…かな?
数分後、あの三人をのぞいて、他の信者達は、みんな帰って行きました。
「よ~し、エミリアさんからもらった、ジャガイモ料理いただくとするか。おまえらもくうか?」
クラウン様は少しのびをして、あの三人に聞いた。
アフロが立ち上がりこっちに近ずきながら、喋りだした。
「おれらはいいや、さっき食ってきたから。
ここで、チューニングとかやってるよ。
梅ちゃんと一緒に食べてきな」
アフロはそう言うと、小型のアンプをコンセントに差し込み始めた。
この三人組は、私のことを「梅ちゃん」と呼んで着ていた。
なんだか馴々しい。でも…
「そうか、んじゃ[梅干し]飯の支度だ」
クラウン様はお腹を擦りながらさいそくした。
こっちよりは、ましか…
「…あの…いつも言ってますけど、梅干しはやめてください」
私は困り顔をしながら、クラウン様の顔を見上げた。
「んな、細かいこと、気にしない、気にしない♪」
クラウン様はゲラゲラと笑いながら言った。
…まったく反省の色がないなぁ…
どうにかならないかな?
(…はぁ~)
私は心の中で溜息を吐いた。
私は嫌々ながら、二階の食堂へと行きました。
最初のコメントを投稿しよう!