第二章"rock band・・?"

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「ゴメンね。今日、いけそうにないんだ…」  私は、ためらいながらナタリーに謝った。 「えぇ~なんでぇ~?どおぉ~してぇ~?」  ナタリーは、かなり残念そうに言った。 「え…え~と」  私は相槌を打った途端。 「あぁ!!また、ミサがあるんでしょ!!」  突然、ナタリーは大声で叫んだ! 「えぇ!」  私は驚き思わず大声を出してしまった。 「いいな、いいなぁ~私も行きたいなぁ~」  さらにナタリーは子供のような喋り方で羨ましがった。 「え、え?! な、なんでわかったの?」  私は不思議で、仕方がなかった。 「フッフッフッ、梅ちゃんが息詰まった時は、たいていミサがあるんだよねぇ~」  ナタリーは、鼻高だかに笑った。 「ば、ばれちゃった…か。  そうだよ今日、急遽ミサが入っちゃったんだ」  私は苦笑いをしながら話した。 「やっぱりね。いいなぁ、クラウン様にもう一度お会いしたいなぁ~」  ナタリーはのんびりと高い声でそう言った。  外見は格好良いクラウン様だから、大学でライブ(私がお願いしたんですけどね)をしたら、あっという間にファンが増えた。  今では、ファンクラブの会員数が万をこえるほど。  …ある意味、恐ろしいルックスだ。   「それで?今日は何でミサに呼んでくれないの?」  ナタリーの声いつも通りの声に戻った。 「う、うん実は…」  私は少し焦りながら言った。 「じ・つ・は?」  私は電話なのになぜか空気が重くなった。  見えない威圧に襲われる気分だ…! 「…ほ、ほらだって今日合コンだってあるし…ねぇ?」  私はなんとか、ナタリーを説得をしてみた。 「クラウン様のためなら地平線の彼方まで行けるよ私は♪」  …どうやら無駄だったみたい… (こうなったら奥の手だ!)  私の奥の手とは…嘘を付くこと! 「…実は、今日のミサは特別で、呼ばれた人しか来ちゃいけないんだ」  もちろん、これはうそ。  そもそも、何でうそまでついて、友達を呼びたくないかと言うと…  …ミサには裏町の住人が来るんです。それも複数!!  目を合わせられないくらい、恐い人達ばかり。そんな人達と、何かトラブルがあったりしたら、大変!  だから、私は呼びたいけども、グッと我慢して…! 「そっかぁ~残念だなぁ~。」  ナタリーはため息と一緒に、残念そうな声を出した。  今日は意外と、あっさり諦めてくれた。 「本当にごめんね…」  私は、しょんぼりと謝った。
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