第一章"教会"

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 教会二階は、教祖様がお住まいになっていて、礼拝の時は私が呼ばないと絶対に下りて着ませんでした。  私は急いで、階段を駆け上がりました。 「ハァ…もう始まっちゃう」  私はなんとか、二階の教祖様がお使いになられてる、部屋の前まで到着しました。  でも、忙しいのはこれからだった… コン、コン  私は、部屋の扉をゆっくり叩いた。 「遅れて申し訳ありません、教祖様。少し図書館で、調べものをしていたもので…」  私は息が上がったまま、急いで喋った。 「おう!来たか勝手に入ってきていいぞ」  この元気な声の主が、この教団[GROUND SUN(グラウンド・サン)]の創立者「クラウン・ハーマン」教祖。    クラウン様は明るく、外見はすごく格好良い人だ…  ガチャ  私はゆっくりと、ドアノブを回し、部屋へと入った。 「失礼しま…す」  クラウン様の部屋は、相変わらず散らかっていて…汚いかった。  しかし、今日は…いや、[今日も]それだけじゃなかった… 「こ、今度は何をやってるんですか?」  私は驚き、一歩後ろに下がった。  クラウン様は今日はなんと、腹巻姿で横になり、TVのプロレスを観賞していた。 「あぁ、今日は日曜日だから[日曜のお父さんスタイル]を体感してみてる。なかなか過ごしやすくて良いぞこれ♪」  クラウン様にこやかな顔をしながら、あぐらをかいた。 「…はぁ、そうです…か」  私はため息混じりの返事し、扉を閉めた。 「…そういえば。昨日やっていた、[ギャル文字の攻略本]はどうしましたか?」  私が昨日、クラウン様を訪れたときはは「この文字を絶対攻略してやる!」っと意気込み[ギャル文字攻略本(略ギャル本)]とか言う本を大量に衝動買いしてずっと読んでいました…  私も少し読んでみましたが、全然理解できませんでした。 「あぁ~あれね?終ったよ。簡単に解けちゃうし、めんどくさいだけだったよ」  クラウン様はアハハと笑いながら、腹巻きに手を当てた。 「そ、そうですか」  私は何だかすごいなぁと少し感心した。 「あぁ!それはそうと今日は礼拝です!すぐに着替えて、下りてきてください!」  私は時間が無いことを思い出し慌て話した。 「この格好じゃダメ?」  そう言うと、クラウン様は腹巻をグィっと引っ張った。 「ダメです」  私は速答で答えた。  多分0.1秒もかからなかったでしょう。
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