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「ちぇ~…」
クラウン様は渋々腹巻を取っり私の目の前で着替え始めた。
「わぁあ!し、失礼します!!」
私は目を両手でふさぎ、急いで部屋を出た。
(ハァ~、まったくクラウン様の日本好きにも困ったものだなぁ。
日本が好きなのはよく解りますけど…
あのベタなズレ方はどうかと思いますよ…
私がいなければ、ここもあの昔話のように、終ってたかも)
私はそう思いながら二階の吹き抜けから下の礼拝室を見て見ました。
…数える程度ですが、信者達が集まっていました。
「あわゎ!早く来てくださいね」
私は小さくドアごしで叫んだ。
「へいへい…」
クラウン様はやる気の無い返事を返してきた。
(そんなに気に入ってたのかな?…腹巻)
私は急ぎながらも小走りで、礼拝室まで下りて行きました。
「ハァ~…ふぅ~…」
私はいったん、大きく呼吸をし、礼拝室へと入った。
すると、信者達は一斉に私の方を見た。
私は少しびくついたが冷静を保ち、信者達がよく見える位置に立った。
「…皆さん。もうすぐ教祖様が来られますので、その場で今しばらくお待ちになってください」
礼拝室は少しだけ騒ついたが、すぐに「シン…」と静ってくれました。
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