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…私が来てから数分後…
クラウン様は、ちゃんと黒い聖服に着替え笑みをうかべながら、礼拝室に入ってきた。
「あぁ~皆さんスイマセンね。昨日ちょっと飲みすぎちゃって」
クラウン様はまた、後ろ頭を掻きながら歩いて来た。
(…嘘つけ!!今の今まで、腹巻姿だったくせに!!)
私は内心、少し怒りながら、教祖様を出迎えた。
さっき静かになっただった信者達は、教祖様の登場と共に「クスクス」と笑い声が聞こえてきました。
(…今に始まったことじゃないけど、やっぱりちょっと恥ずかしい…)
私はうつむき少し頬が赤く染まった。
「んじゃ、始めるかな」
クラウン様は「信者席」前方にある礼拝台に乗り、[クルッ]と信者達の方を向きむき、礼拝を始めました。
礼拝とは教祖様が書いた、[太陽の書]の有り難いお言葉をに読み上げる、っという行事。
毎週日曜、午後十二時に行なっていた。
だがしかし、やっぱり油断は禁物と言うもので…
「汝らが不運に落ちいっても、我等が太陽神[インドラ]は…」
クラウン様は突然、話すのを止めてしまった。
(えっと何処からだっけ?)
クラウン様は困った顔をしながら、私のほうをちらっと見た。
(「大天空都市ルキンスから、救いの手を差し伸べるでしょう」です)
私は小声教えてあげた
(りょ~かい♪)
クラウン様は右手で小さく、OKサインをした。
(いつも思うけど自分で書いた書なんだから、しっかりと暗記しておいてもらいたいです。
毎回、小声で教えてあげないと、いけないなんて…)
私は心の中で小さく溜息を吐いた。
「どんなに暗い場所でも、我らに変わらぬ光りを与えてくれる、太陽神[インドラ]に深く感謝を…」
クラウン様は言い終ると、深く一礼をした。
パチ、パチ、パチ
信者達から盛大とはほど遠いいが、拍手をもらった。
(ふぅ、無事終ったぁ…)
私もゆっくりと礼をした。
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