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…―――――――――――…
医者「脳障害です」
「脳…障害?」
医「まだ症例が少なく、詳しい事はわかっていませんが…」
和「…っ夕夏は……夕夏はどうなるんですか?!」
医「考えが幼くなり、記憶障害、言語障害も出てくるでしょう。筋肉の発達も衰えるので、今まで出来ていた事ができなくなります」
和「……」
医「走る事はもちろん、普通に歩く事も出来ませんし、一人で立つ事も難しいでしょう」
和「治る事は…」
医「最善を尽しましょう」
未だに夕夏の病気は治っていない
あの時医者の言葉を聞いた時点でもう無理だとわかっていた
今の所
今以上に病状は悪化しないし、命に別状はないらしい
なら大丈夫。
一緒に居られるなら
夕夏と一緒に居られるなら
夕夏が望まないならこのままで良い
そう自分に言い聞かせた。
夕『かずといっしょならいいもん』
病気に侵されている脳で一生懸命考えてくれた。
でも…
それからと言うものの
俺の大好きな夕夏の笑顔は消えて行った…――――――――…
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