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和「綺麗だな…」
曇一つ無い
吸い込まれそうな夜空
月の明かりに負けないように
星も一生懸命輝いてる
そんな光がこの部屋を照らして
夕夏の綺麗な白い肌がもっと綺麗に見える
『……』
夕夏が少しフラフラしながらベランダに向かう
和「夕夏…?」
一人で歩けるのか
何をする気なのか
両方の驚きで俺は唖然と夕夏を見つめている
その間にも、夕夏はそのままベランダに出て
裸足のまま歩いてく
手すりに捕まり、月を見上げる
和「夕夏…?」
ようやく意識がハッキリした俺は
夕夏のいるベランダに行こうとした
すると月に微笑みながら夕夏は…――
夕「ありがとう」
和「え…夕夏…?」
いつもの子供っぽい喋り方じゃなくて
病気になる前の夕夏の喋り方で
【ありがとう】
確かにそう言った
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