真実

1/3
前へ
/23ページ
次へ

真実

「あ。」 『どうしたんだい?』 チェシャ猫が足を止める 「体が元に戻ってる」 『そうだね』 また歩きだす 「『そうだね』って… でも服が破けてない… 不思議な服ね」 まぁ破けてたら大変だけど 「だから下ろしていいよ チェシャ猫」 『どうしてだい?』 不思議そうにチェシャ猫が言う 「そんなの…体が元に戻ったんだから良いのよ?それに重いでしょ?」 『そんな事ないよ?』 「嘘はいけないわ」 『嘘じゃないよ?アリスは 運べるようになってるからね』 平然と言う 「本当に?」 『本当だよ』 「じゃあ乗ってく」 『僕等のアリス…君が望むなら』 なんだかんだ言って チェシャ猫の肩に乗るのが 安心だったりもする
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加