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真実
「あ。」
『どうしたんだい?』
チェシャ猫が足を止める
「体が元に戻ってる」
『そうだね』
また歩きだす
「『そうだね』って…
でも服が破けてない…
不思議な服ね」
まぁ破けてたら大変だけど
「だから下ろしていいよ
チェシャ猫」
『どうしてだい?』
不思議そうにチェシャ猫が言う
「そんなの…体が元に戻ったんだから良いのよ?それに重いでしょ?」
『そんな事ないよ?』
「嘘はいけないわ」
『嘘じゃないよ?アリスは
運べるようになってるからね』
平然と言う
「本当に?」
『本当だよ』
「じゃあ乗ってく」
『僕等のアリス…君が望むなら』
なんだかんだ言って
チェシャ猫の肩に乗るのが
安心だったりもする
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