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仁が次に向かったのは、自分が住むアパートのすぐ近くにあるコンビニだった。
空になったラークの箱をクシャっと捩って外のごみ箱に入れると店内に入って行った。
「おい!ハマジ、煙草くれ」
店員に向かってぶっきらぼうに言うと、
「浜田です。」
困った顔をしながらこたえる店員の顔は、鼻の下が深く坊主頭で面長の顔をしている。
あの漫画に出てくるハマジそのものだった。仁は、親しみを込めてそう呼んでいるが、本人は、不服のようだ。
渋々煙草を渡すと、ハマジは、次の客の相手を始めた。
仁もレジを後にしてコンビニを出た。
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