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出るなりすぐに煙草に火を着けるとサンダルを突っかけて歩いて帰っていった。
部屋に入るとすぐに着ていた物を全部脱ぎ捨てて風呂に入り今日一日の汗を流す事にした。
時間は、もう夕暮れ時になっていたが電気を着けないで入った風呂場は、夕日のオレンジ色の光が窓から差し込んで仁を照す。
締まった背筋、太い腕、
ごつごつとした脚、まさに筋肉の塊だった。他に言いようがない。
シャワーのしぶきは、夕日の光りで塊を照らして、芸術品のようにも見えた。
ただ気になるのは、肩から背中、そして胸の辺りに無数にある傷だ。
切り傷や何かにえぐられたような傷だ。大きさは様々、古い物もあればまだ新しい傷もある。
決して普通の生活の中でつくようなものじゃない。
シャワーの水は、ただその塊の上を流れ落ちていく。
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