ソライロノカサ

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教室へ戻り、買っておいたもの---人形を見せる。 ( ^ω^)「ほら、こういう変わったやつの方が意外と女の子は好きって聞いたからお」 ビニールの袋詰めにされた紫色の全身とやる気の無さそうな目をしたピエロのような人形を見せてやる。 ミセ*゚ー゚)リ「・・・・・・」 かわいそうなものを見るような目で人形を・・・・・・いや、僕を見ている。 ミセ*゚ー゚)リ「どう思う?」 すぐ近くの彼女の友人の3人に尋ねる。 ('、`*川「ごみ」 从 ゚∀从「最悪」 lw´‐ _‐ノv「センス無し」   三者三様の最高等の最低の人形の評価をされた上、彼女からは人形を放り投げられる始末。 ( ^ω^)「このかわいさが分からないとは・・・・・・」 ほおを人形にすりよせ愛情を体現させる。 ああ、かわいそうな人形・・・・・・いや、僕か。 ミセ*;゚ー゚)リ「その自信はどこから湧いてくるのかしら。ほら、いつまでも気持ち悪いことしてないで、急いで行くわよ」 彼女と二人で校門を走りぬけ、長い階段を下り、町に向かう。 古びた橋を渡ると、ちょうど路面電車が到着した。 ギリギリセーフだ。 空いている車内で前に座っている子供たちが興味深そうに手に持つ人形を見ている。この魅力を理解してくれたか。やはり子実を見抜くんだな。 嬉々として人形を突き出し、子供たちによく見せるようにしてやる。 と同時に子供たちが笑いの渦に包まれた。 さすがに落ち込む。 電車を降り少し寄り道をした後、目的地が見えてきた。 病院だ。
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