16488人が本棚に入れています
本棚に追加
「今日の俺は歩と帰るんだってばよ! 離せバーロー!」
真美はだが断るといった感じで離すそぶりすらみせない。
しかし慶太のやつ勝手なことばっか言いやがって……。
「慶太。俺は今から用事があるって言わなかったか? 悪いけど真美と先に帰っててくれよ」
「おぉ! さっすがだねアユくん! 空気が読める子だねっ! けいちゃんもちょっとはアユくんを見習えばいいのに!」
真美の言葉に慶太がうなだれる。え、そんなに嫌なの?
「えぇー…慶ちゃんひどいよっ! 昨日の夜は私にあんな事……しくしく」
「慶太……お前……」
「いや……え……?」
「アユくん! けいちゃんったらひどいんだよぅ。わたしが嫌がらないからって、ちょめちょめしてきたんだよぅ」
真美の顔は笑顔。こいつ絶対ふざけてるだろ。
「ま、マジかよ……。慶太って案外Sだったんだな」
「そ、それでも僕はしていない!」
慶太は真っ赤になって言い訳をし始めた。恥ずかしい奴だ。
最初のコメントを投稿しよう!