2/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
誰しもが持つであろう欲。人はそれにより多くのものを生み出した。欲は人の本質であると私は考える。 悲しみ、喜び、怒り、言葉では表せない感情。多種多様な機械、武器。 数えたら切りがないのだ。 果てしない月日の中に果てしない量の欲が溢れている。それは今も変わらない。 現状に満足できない種族であるのが人なのだ。 逆に欲の無い者など、自己の意志を持たず、淡々と生きている俗物であるか、どこまでも楽観的な馬鹿のどちらかだろう。 私はそのような者達を人とは認めない。 認めてはならないのだ。 この世で一番愉快な事は、欲により人が起こす出来事である。 ここに記すのは欲のままに生きた人々の物語である。  
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!