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それから数日後。
僕はいつもの様に仕事をしていると、店の入り口のドア開ける音がした。
チャランチャラン
坂本「いらしゃいませ」
僕はお客様だと思い、挨拶をしてドアの方へ向かった。
そして僕が入り口まで着くと、一人の男が立っていた。
僕は、その男の姿に驚いた。
頭は金髪、頬には深い傷跡、服は派手な柄シャツと白いパンツという、いかにもVシネマに出て来そうな‘ヤクザ’の格好だったのだ。
僕は、緊張しながらもいつもの様にその男を席に案内した。
そして、僕はメニューを置き、その場を去ろうてした。
その時。
その男が、いきなり僕の腕を掴んだ。
僕は恐る恐る男の顔を見ると、男は僕を睨みつけていた。
ヤバい…
殺される
そう思った僕は、その場で土下座をした。
坂本「申し訳ごさいませんでした。どうか命だけはお許しを」
すると、男は僕の髪を引っ張り、顔を持ち上げて言った。
男「松本 冬美を知っとるか」
僕は、すぐに返事を返した。
坂本「ぞっ、存じております。」
すると男は、僕の髪を放して言った。
男「呼んでこい」
坂本「はい。ただ今」
そう言うと、僕は慌てて松本さんのキッチンに向かった。
息を切らしながらキッチンに着くと、梅田さんと岩井さんが居たが、松本さんの姿がなかった。
坂本「あれ、松本さんは」
すると、岩井さんが作業を進めながら言った。
岩井「人参が足りなくなったから買いに行かせた」
坂本「まずいな~」
と僕は、苦い顔していた。
すると、梅田さんが嬉しそうに言った。
梅田「なんだ、なんだ。トラブルか~、おい」
坂本「笑い事じゃありませんよ」
梅田「んでぇ、何が起こった」
坂本「実は…」
僕は今を起こった事を梅田さん達に説明した。
梅田「そりゃ、まずいな~」
坂本「だから、早く松本さんを」
梅田「待て、逆に会わせない方がいい」
坂本「なぜですか」
梅田「松本はな~、莫大な借金を抱えてんだよ」
坂本「借金!」
梅田「そうだよ。松本はよ~。親の借金を肩代わりして、必死に頑張ってんだよ」
坂本「じゃぁ~、あの人は」
梅田「借金取りだよ」
坂本「なるほど」
梅田「だからよ~、坂本。ここを松本の憩いの場にしてやろうぜぇ~」
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