デジャブ

７月５日

今日もまたユイはいつも通り働いていた。
いつも通り仕事を終え後輩の技術指導をし帰ろうとすると、先に帰ったハズの陽太が待っていたので二人で食事をしていこうということになった。

『昨日オーナーと何話し込んでたの？』

オーナーの目が怖かったのもあり陽太に聞いてみた。

『そろそろさ…俺たち付き合って５年だろ？大人のオーナーに二人の今後について相談してたんだ。』

夜中のファミレス。パスタを食べながら陽太は答えた。

『結婚しないか？』

突然だった。
そして唐突だったがユイは嬉しかった。

『…はい。』

求婚というアクシデントにユイは先日の恐怖など忘れてしまったのだ。