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「ぐふっ!」
再び亜紀は跳ね始めた、勘弁して欲しかった…うちの姉はいつもこんなだ。
「こらこら現実から逃げないの」
「わかった、わかったからやめてくれ、実が出ちゃうよ」
「それよりさあ~、こんな本じゃなくてお姉ちゃんがいるじゃないのよお~、水臭いわね」
そう言って俺に背を向ける。
まさかいきなり近親…いやさすがに亜紀姉でもそれは…。
「ちょ、亜紀姉待ってー」
「私は好きよ。俊介のこと」
すぅーと指でお腹をいじられる。
く、くすぐったいのに……で、でも感じてしまう。
「ちょ、ちょっと亜紀姉マジでそれ以上は……冷静になろう、何故なら俺達は実の兄弟で…きゃっ」
「だぁって~」
より一層くすぐってくる。肋骨の間を指で突いてグリグリと…。
痛みが半分亜紀姉に興奮しているのが半分だ。
「変態さんね、俊介は」
「だぁーマジでやめてー」
でも正直嫌ではない…こういう絡みは。
姉とイチャイチャしたいと思う俺って…。
「ほぉ~ら俊介だって気持ちいいでしょ。私がするのよ喜びなさいよ」
「マジヤバイヨ?」
勿論くすぐられてもれそう的な意味で…気持ちいい、けどお腹が…。
「くすくす…いいわよ」
マジかよ、良いはずなんてないのに亜紀姉の優しい表情はきっと全てを受け入れてくれるんだ。
その時再びドアが開いた。
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