~柊 千秋、柊 亜紀~

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「いら……いらっしゃいませ。」 店員が俺を二度見する。 無理もない。 ここはランジェリーショップ以外のなにものでもないのだから。 「ほら…店員が俺のこと警戒してんじゃん。やっぱり俺は…。」 無言でシャツに手をかける千秋。 「だぁーもうわかった、わかりましたよ。一緒に選ばせてください。」 「えぇーお兄ちゃんってセンスないが…。」 「そう…帰るわ。」 「うそうそ冗談です。全くお兄ちゃんは~。くすくす。」 まあ千秋も喜んでるし良しとするか。 「どっちがいいか悩みます。」 青か赤のブラジャーで迷っている。 てかペッタンコじゃん。 意味ねえーよ。 やばいやばい周囲の冷たい目線でついに俺自信がおかしくなって、今の出来事も合わさり笑ってしまう。 「あっはははは。あーははははは。」 「お兄ちゃん…なにがそんなにおかしいのか千秋にも教えてください。」 「だって周囲は俺を冷たくみるわ、千秋は無い乳のくせしていっちょまえにブラジャーなんて………って俺はなにを口走ってんだーーーーー。」 顔を真っ赤にして更衣室にどびこむ千秋。 やばい泣かせたか。 千秋は泣くと大変めんどくさいことになるから。 まあそれは置いといて千秋のあとを追った。
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