52934人が本棚に入れています
本棚に追加
/616ページ
「いら……いらっしゃいませ。」
店員が俺を二度見する。
無理もない。
ここはランジェリーショップ以外のなにものでもないのだから。
「ほら…店員が俺のこと警戒してんじゃん。やっぱり俺は…。」
無言でシャツに手をかける千秋。
「だぁーもうわかった、わかりましたよ。一緒に選ばせてください。」
「えぇーお兄ちゃんってセンスないが…。」
「そう…帰るわ。」
「うそうそ冗談です。全くお兄ちゃんは~。くすくす。」
まあ千秋も喜んでるし良しとするか。
「どっちがいいか悩みます。」
青か赤のブラジャーで迷っている。
てかペッタンコじゃん。
意味ねえーよ。
やばいやばい周囲の冷たい目線でついに俺自信がおかしくなって、今の出来事も合わさり笑ってしまう。
「あっはははは。あーははははは。」
「お兄ちゃん…なにがそんなにおかしいのか千秋にも教えてください。」
「だって周囲は俺を冷たくみるわ、千秋は無い乳のくせしていっちょまえにブラジャーなんて………って俺はなにを口走ってんだーーーーー。」
顔を真っ赤にして更衣室にどびこむ千秋。
やばい泣かせたか。
千秋は泣くと大変めんどくさいことになるから。
まあそれは置いといて千秋のあとを追った。
最初のコメントを投稿しよう!