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更に無情にも現実は家族をもっとどん底に突き落とした。
保険嫌いだった親父は全く何も入っていなかったのだ。
大学の費用がない。
『俺、大学辞めるわ』
あと1年と少し。
家族に止められなんとか続けた。
育英会から学費を借り足らずはアルバイトから月割りにして支払い。何とかなった。
アルバイトも部活が終わった後だから夜の仕事が多く。居酒屋→BAR→スナック→ラウンジとどんどん時給を求めた。
そこでラウンジのママが少し学費を援助するからと身体を求めて来た。
断ったが金に物を言わせ禁断の果実をとうとうかじってしまう。
当時38才のママ。歳の差17才。未亡人で淋しいと口癖で毎日求めてくる。
『車買ってあげる』
当時レビンのアペックススーパーチャーヂャーが欲しかった。
駄目だ。こんな事してたら人として…。
そんな矢先に常連様が連れて来た素敵な女性。
陽子。✨
やがて恋に落ちる。
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