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「…とにかく、リオレウスが出現したんじゃな?」
「…はい。間違いありません、多分」
お互いさっきの会話で微妙な感じになっている。
悪いのは俺じゃない!むしろ被害者だ!
…まぁ加害者も俺だが。
「…なら、お主が狩ってきてくれんか?この村に被害がでる前に頼む」
「報酬はいくらだ?」
「4000zでどうじゃ?」
「安い。悪いが断らせてもらう」
安過ぎるよ、なんだよこのケチなジジィ。
「ぬぅ…条件付きなら20000zやってもいいんじゃが…」
「よし、この俺が引き受けよう。で条件は?」
「それを聞かずに引き受けるあたりお主らしいの…。まぁ条件は、とあるハンターを同行させてほしいんじゃ」
……それだけ?無傷で生捕りくらいを覚悟したのに。
「そんだけでいいのか…。それで、誰を連れてけばいいんだ?」
「今ギルドに居る筈じゃよ、特徴は『自信過剰の生意気な奴』じゃ」
あ、軽く予想できた。てかあいつしか居ないな…。
「…心当たりがある、さっきギルドで見掛けた」
「そうか…。アレを死なせたら報酬はなしじゃからの?」
「大丈夫、ただ見てるだけにしてもらうよ」
ここで村長が溜息をついた。
「……お主が見たアレが、指示に従ってただ見てるだけだと思うのか…?」
…なるほど、そういう事か。
「だからこその高額報酬か…」
「そうじゃ。まぁお主に任せるからの、しっかりやるんじゃよ」
そう言って家に入っていった。
さて。俺もさっさとお荷物連れて、狩りに行くか…。
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