少女

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あっという間に子どもと妖が初めて会った場所に着きました。 でも、妖は子どもを降ろしません。 「…どっちだ…」 低いけど透き通るような声がしました。 子どもはそれが妖の声だと一瞬分かりませんでした。 「子ども…どこから来た」 また問い掛けられて子どもは驚きながらも子どもが来た道を指差しました。 「あっち。あっちに私の村がある」 そう言うと妖は子どもを担ぎ直してまた走りだしました。 子どもが示した道を真っ直ぐに迷いなく。
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