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「ごめん…誤解させるような事して…」
和尋はあたしの涙をそっと指で拭った。
(えっ…？)
「あれは…姉貴。今日紹介しようと思ってた…あと…コレ…」
そう言うと、ジャケットのポケットからゴソゴソっと何かを取り出した。
「何コレ…？」
「開けてみな。」
あたしは和尋に言われ、赤いリボンが巻かれた薄ピンク色の小箱を開く。
「えっ…これって…」
「うん…俺たちが付き合うきっかけをくれたあの珊瑚だよ」
指輪には、ハート型に加工された珊瑚が埋め込まれていた。
そして…あたしの手から指輪を奪うと、左手の薬指にそっとはめた。
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