ドリーマー

2/6
前へ
/42ページ
次へ
はろーはろーコンニチハ。 やる気をどこかに置き忘れた少年A(長)こと沢田綱吉です。 で、まぁ、なんでやる気をどこかに置き忘れた少年Aなのかというと。   「おや?どうしたんですか綱吉君」   …言わずもがな、この変態バカッポーがいるからです。   「酷いですねぇ、変態バカッポーなんて」 「人のモノローグ読むなよ!!」 「クフフ…綱吉君は顔に出てるんですよ」 「そんなワケないだろ!  つか確実にお前の方が出てるよ!!  ある分野に関してなんて特にな!!」   えー…なんでこの変態バカッポーこと六道骸がここ、つまりオレの部屋にいるのかと言うと、だ。 それは数分前に遡る―――なんてことしなくても、一言で片付いてしまう。 ただの一言、それは……     南国フルーツが窓から侵入してきた。     ……以上である。(短ッ!?) とにかく、オレは自分の部屋でゆっくりまったり寛いでいたのだ、数分前まで。 それをこの南国フルーツがぶち壊しやがったわけだ。この時ほどリボーンがいないのを恨んだことはない。 しかも入ってきて第一声が『あぁぁぁぁ!愛しの綱吉君会いたかったですよー!!』。   「…やっぱ、お前死ねって。もう一遍死んで、もう一遍六道廻って来いって」 「なんでですか。そんなことしたら、綱吉君と会えなくなるんじゃないですか」 「意味わかんないから!  てかお前マジさっさと帰りなよ。  いや、寧ろ帰れ」 「命令形ですか。連れないですねぇ」 「オレは自分のために休みを使いたいの!  久しぶりなんだぞ何もない休日!!」   そう、今日はオレにとって、久しぶりになにもしなくて良いと言う本当の意味での休日なのだ。 なのに、この変態と来たら…!!
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加