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いつも、思うんだ。
君に会う前の自分を忘れたように、君がいたころの記憶を忘れられたなら、どんなにいいだろうって。
俺ね、気がつくといつも、君の事を探してるんだ。
たくさんの人に紛れながら、それでも俺をそっと見守ってくれてた光を。
君が側にいない今も、ずっとずっと探してる。
そのたび、リボーンに「しっかりしやがれ」って怒られるんだけどね。
そういえば、君がいなくなってから、俺はいっぱい泣いたっけ…。
呼吸と同じか、もしかしたらそれ以上に。
だけどその後に待ち受けてたのは、この先ずっと続くであろう君なしの世界で。
今の俺には、百年経っても癒えない傷と、云えない言葉がある。
それだけを道標に…君と一緒の時を歩んだっていう確かな証にして、俺は、君のいないこの場所で生きてる。
俺が俺でいるために、それは癒えないままでいいし、云えないままでいい。
それでも、叶うならば、傷を癒し言葉を云って、そんなものが無くても歩けるようになりたいと…希望を持ち続けてる。
あの時が一番幸せだったと気づいたのは、もう手遅れになった後だった。
大切なものは失ってから気付くって、本当だったんだね。
…あぁ、もう紙がないや。
いや、俺にとっていらない紙ならたくさんあるんだけど、それも一応書類だし。まったく、嫌になるよね。
最後になったけど、 はどうか幸せになって。
もう俺は、君に会う資格などなくしてしまったから。
でも、もし、君が、
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