プロローグ†始まりを告げる桜…

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そんな尊い朝食に箸をつける。胡瓜のキムチ浸けに大根の味噌汁、目玉焼きに水菜のおひたしにと、どれも炊きたてのご飯に合い、全てを完食した。 ご飯を食べ終わり時計を覗くと、時刻は7時前。そろそろ学校に向かわなければ… 自転車で行っても一時間半はかかる。着いた時には、遅刻かギリギリかの微妙なラインだ。 なら早く出ればいいじゃないかと思うだろう。 しかし私は、この時間スレスレの境界線をいつからか毎日の運試しとしているのだ。 間に合えば、今日はきっといい事がある。間に合わなければ、今日は不運とゆうように。 「じゃ、行ってきまーす!」 挨拶を交わし自転車に乗る。 ペダルを踏み込むたびに顔に当たる風が、気持ちいい。澄んだ空気を纏いながら、私は学校へと向かう。 そんな通学路の途中でふと声が聞こえた…。
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