2678人が本棚に入れています
本棚に追加
彼の声、息遣い、表情、匂い、全てに興奮する。
それでも、ギリギリのところで理性を保ち、出来る限り優しく触れていった。
「いっ…あっ」
指を入れると顔を歪めた。
かなり慣らさないと、やっぱり狭いな。
「アッ!」
あるところで、剛の身体がびくんと跳ねた。
「ココか」
「あ、やっ來斗さんっ…!」
集中的にそこを攻め立てると、剛はぎゅぅっとしがみついてきた。
「………」
これはヤバいな…。
感じてくれるのは嬉しいし、ちゃんと慣らさないとって思うんだけど…。
「ごめん、剛…」
「え?」
指を引き抜き、ゆっくり、でも確実に挿入し始めた。
「うぁ…ッ」
痛みに耐える姿を見ると、正直罪悪感があるけれど、もう俺が耐えられなかった。
「息吐いて、力抜いて」
「んっ…はぁ…っ」
「そう。…動くぞ」
「え、待っ…あっ!」
どうしてもっと優しくしてやれないんだ。もっと余裕があれば良かったのに。こいつ相手だと自制心を失ってしまうみたいだ。
「剛…っ」
何度も何度も名前を呼んだ。
「あっ、來斗さん…!」
心の中で、何度も好きだと繰り返しながら…。
最初のコメントを投稿しよう!