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目が覚めて、一番最初に目に映ったのは、ぐっすりと眠る剛だった。
「……」
しばらく眺めて、また幸せに浸る。
あー何で今日仕事なんだ。
起きたくねぇな…。
このまま一緒に寝ていたい。
だが時間は虚しくも刻々と過ぎていく。
秒針の音を少し鬱陶しく思いながら、俺は身体を起こした。
剛の方に顔を向け、そっと髪を撫でる。
その髪にそっとキスをして、ベッドから降りた。
窓の外を眺めると、晴れ渡る空が広がっていた。
太陽が眩しくて、目を細める。
好きな相手と迎える朝は、こんなにも清々しくて、気持ちいいものなのか。
目に映るものが輝きを増す気がした。
剛は俺を、幸せへと導いてくれるんだ。
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