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「で、だ。真にはこのシエンさんと協力して教頭の頭から偽物の髪を奪ってもらいたい。」
「成る程、確かに真の能力なら出来なくは無い。」
幸彦が途中で口を挟む。
「そうだ、真の『動物と会話ができる』という能力を見込んでのことだ。」
あー、やっぱそういうことね…
実は俺は動物達と会話が出来たりする。
俺の過去に原因があるらしいけど、詳しい原理なんかはよくわかってはいない。
「どうだ?真、やってくれるな?」
「断ってもやらせる気だろうが…」
「フッ、まあな。それに、元より断らないことくらいわかっている。」
文弥はそう言ってニヤリと笑う。
こういうキザな態度をとっても、文弥には似合ってしまうんだから憎めない。
「わーったよ、やってやろうじゃないの。」
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