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『いやな、昨日の夜に文弥からメールが届いてると思うんだけど。』
文弥と言うのは望月文弥(モチヅキフミヤ)というまた俺の悪友の一人だったりするわけで…
とりあえずお祭りバカっていうのが一番正解なんだろうな、うん。
そしてあいつの提案、もといミッションで俺が平穏に過ごせた日は多分無い。
「昨日の夜って一体何時だよ…全然知らんかったけど。」
『あー…確か4時くらい?』
「…それって普通昨日の夜じゃなくて、今日の早朝っていわね?」
『そうとも言うな』
…いやまあどっちでもいいけどさ。
『ま、見たほうが早いな。朝7時集合だから遅れんなよなー。』
「…なんとなくヤな予感しかしないけどな…とりあえず見とくわ。」
はいはい、んじゃまた7時にと言って幸彦から電話を切る。
俺はまだ眠たい目をこすり、布団にくるまったままメールの受信ボックスを開いた。
『本日のミッションについて』
タイトルにはそう書かれていた。
差出人はもちろん望月文弥からで、宛先が俺、幸彦、そして俺の悪友の最後の一人、片倉望(カタクラノゾム)の3人になっていた。
とりあえずこのメールは間違いなく、あのお祭りバカが何かするから協力しろって内容だろうな…
恐る恐るメールを開いてみる。
「…………マジか?」
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