・・―猫の叶わぬ想い―・・

2/6
前へ
/20ページ
次へ
菜古 「どうして梢は人間なの?」 (泣きながら呟く) 歩由 「さあ~、それを言ったら私だってそうなっちゃうんだけどね―」 (苦笑しながら返答する) 菜古 「どうして梢は人間なの?どうして歩由は菜古と話せるのにどうして梢とは話せないのっ!?」 (疑問が重なって泣き叫ぶ) 歩由 「菜古が化け狸みたいに化けれてたら良かったけどね。菜古が猫のままでいる限り無理だよ……梢にその気持ちは……」 (菜古を覗きこんで見る) 菜古 「歩由とはお話し出来て、歩由は菜古の友達で!どうして梢は……梢は……気づいてくれないの?」 歩由(M) 「猫の瞳から涙が落ちていくのってなんだか不思議だなぁ」 菜古 「こんなに大好きなのに!こんなに好きって言ってるのに!」 歩由(M) 「梢には鳴き声にしか聞こえてないんだよねぇ」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加