・・―猫の叶わぬ想い―・・

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陽翔 「俺は陽翔(はると)って名前があるんだ!虎猫じゃねぇっ」 (名前を自慢気に) 菜古 「私にだって梢がつけてくれた立派な名前あるもん!近寄らないでよ!」 (イライラしながら泣いてる) 歩由 「菜古!……帰ろうよ?梢のとこ嫌なら私の家で構わないから(菜古に遮られる)」 菜古 「……化け猫じゃないんだもん」 (消え入りそうな声で) 歩由 「化け猫?」 菜古 「菜古が化け猫だったら、嘘ついても梢に大好きって言われるのに!失恋なんてしたくないよ!菜古はずっとずっと梢が好きだったんだから……っ」 (泣いている) 陽翔 「お前……人間が好きなのか?」 菜古 「だったら何よ!」 陽翔 「俺……俺、陽翔!俺っ!」 依花 「陽翔――!あ、あんなところにいた。陽翔――っ!」 (走ってくる) 陽翔 「俺っ、お前が好きだ!」 菜古 「え?」 歩由(M) 「ああ、どうして私は猫の言葉を理解出来るのでしょう。そしてどうして私は人間なんでしょうか」 依花 「あれ?歩由?学校以外で会うなんて久しぶり!」 歩由(M) 「今、猫とクラスメイトに挟まれたこの状況をなんとかしてください!」
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