1.大きな桜の木の下で➰🌸

8/9
前へ
/35ページ
次へ
顔を見つめていたらなんだか恥ずかしくなり目をそらす…というのを繰り返していると、空葉が目を覚ました。 「うわっ!?ごめん、ベッド使っちゃってたみたいだね…」 「いえ、それは別にいいんですが…大丈夫ですか?」 「大丈夫だよ!ありがとね、赤城ちゃん!」 「あうっ…そのっ…恋って呼んでくださいませんか?」 恋は真っ赤になりながら空葉の服を掴んだ。 「え?うん…じゃあ…ありがとね、恋ちゃん!」 「はいっ!大森さん!…それより私こそ助けていただいて…」 「ストップ!僕だけ名前を呼ぶのは…不公平じゃない?」 「あうっ…その…」 恋は下をむいて黙り込んでしまった。これを空葉は勘違いして… 「あ…名前忘れたかな?僕は空…」 「違います!空葉さんの名前を忘れたりっ…!」 「よしっ、呼んでくれたね!」 「あ…あうぅ…」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

223人が本棚に入れています
本棚に追加