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青に白い浮き雲が彩る空の下。
トンビの甲高く、勇ましい鳴き声が響く。
そんな爽やかな場景とはそぐわない表情と雰囲気を纏う、茶髪の少年が一人。
彼の名は赤城拓也、どこにでもいる様な平凡の顔に茶色の眼、耳の半分くらいまで掛かるくらいで優等生のような髪型。
簡単に説明すると、どこにでいる何の取り柄も無い冴えない少年である。
「……本当にここでいいのかな……?」
地図らしき紙を持つ拓也は、目の前にあるやや小さめの教会を見詰めて呟く。
「……まぁとりあえず入ってみようかな……」
そして拓也は教会へと歩み始める。
すると途中、ため息を漏らす拓也。
(何で……こんなことになったんだろう……?)
そして再び大きなため息をついたと同時に、教会の扉へと手を掛けた。
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