プロローグ

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扉を開けて教会に入って行く拓也。 そして、そのまま足を進めながら拓也は辺りを見回す。 「普通の教会だな……」 そう、左右に椅子と机が並べてあり、真ん中に道が一本通っているという有りがちな構成。 しかし、そこには一つだけ普通じゃない物があった。 それは――…… 「何これ……? 扉……?」 教会の奥――つまり婚姻を交わす場所――まで辿り着いた拓也。 そこには、赤と白のチェック柄の扉が存在していたのだ。 「何でこんな所に?」 チェック柄の扉を見詰めながら、拓也は首を傾げる。 するとそこへ近付いて来る人影が一つ――
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